書き逃げ

書きたいことを書きたいだけ書いて去る、(自称)今をときめく失踪系女子大生ブロガーがお届けします。正解はただのオタクです。

ある夏の日の出会い

8月初旬。その日、私にはほぼほぼ夏は来ていたのだがレポートを出すためにあの僻地キャンパスへ赴いていた。モノレールで帰りたいという誘惑に負けず、学内バスで帰ることにした。私が乗ったのはその日最後の便だった。乗っているのは数人だったため、バス内はものすごく静かだ。しかし発車時間ギリギリに男子大学生グループが乗り込んでくると車内は一気に騒がしくなった。

 

 

この喋り方文系じゃないな(僻地キャンパスの男子大学生の多くはもっとウェイのしゃべり方をする人が大半)...部活動かなんかでこの僻地キャンパスに来ているのかな...などとボンヤリ考えていたのだが、スマホの充電が切れたため本格的にこの男子大学生たちの会話に耳を傾けることにしたのだった。

 

 

最初は友達についての話。正直喋っている内容はどうでもいいのだが、1人だけ尋常じゃなく滑舌が悪い。私が彼の滑舌に心の中でツッコミを入れると同時に、彼の友達もお決まりかのようにツッコミを入れる。彼等の間ではいつものことなのだろう。

滑舌君が頑張って話を続ける。どうやら話題は滑舌君から発せられた、クセが少しある男がモテる説に対する討論会から恋愛の話題になったようだ。うん、うん、皆良い青春をしてほしいな...青年たちよ、頑張れ。(謎のババア目線)心の中で恋愛談義に夢中な青年たちに語りかけたところで、眠気に襲われたので私はフェードアウト...

ところがどっこい、ここで青年の1人、平凡君(会話内容から命名)が発した一言が私の中で共感の嵐を巻き起こす。

平凡君「いや、女の子は俺なんかに話しかけられても迷惑じゃないかな~っていつも思っちゃうんだよね。」

 

 

 

 

あああああああああああああああああああああ

めっっっっっちゃわかるうううううううううう

 

 

 

 

私は心の中でハイパー高速頷きをキメた。わかるよ、わかる、平凡君。君も私も自分に自信がないんだよね。私と話したってどうせ楽しくないだろうし、どうせ私みたいなのはキャラの扱いに困るし、どうせオタクだし、どうせブスだしな、というこの卑屈な思考回路の数々。自分で書いていて辛い。確かにこの自信の無さが色々なチャンスを奪ってきたのは事実だろう。

一方私と共鳴した平凡君「まあ実際キモイとか言われたことあるしさ。自信はないよ。」

そんなこと言うなよ。今私と君は共鳴状態なんだから私まで気分が落ち込むだろ。この救いのないほどネガティブスな2人に幸せは訪れるのか。

そんなことを考えていると、見かねた平凡君の隣に座っている(自称)恋愛マスター君がカウンセラーのように平凡君(と私)に助言を呈する。

 

 

 

 

 

 

 

「もっと自分に自信を持たないとダメだよ。そのままだったらずっと自信がない自分を肯定するような同じような人としか付き合えないんだよ。」

「自分に自信がなくても持たなくちゃいけないんだ。自信を持つことで自分を変えることができる。」

 

 

 

 

 

 

 

泣いてる。

私のことを何も知らない人に学内バスの中で励まされる日が来るなんて。そうなんだよ、ひねくれた考えをやめろ、もっと素直でいいんじゃないのか。名も知らぬ青年たちありがとう。君はよくわからない女の人生もこの短時間で変えたぞ。素晴らしい巡りあわせに感動だ。

私と同じく平凡君もすごく納得したようだ。彼もこれから新たな人生を踏み出すんだね。お互いの新たな門出に乾杯!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自称恋愛マスター君が最後に放った一言。

「っていうのが2chで言われてたことなんだけどね『おまいらにはどうして彼女ができないのか』っていう。」

 

 

 

 

 

 

お前もこっち側かよ。